大学院生?修了生の声
李 勁徳(リ キントク)経済情報研究科 修士課程修了
私は2019年4月の3年生進級時に、台湾国立嘉義大学から本学経済情報学部へ、二重学位プログラム協定による編入として入学しました。その後、当時導入されたばかりの早期履修制度1)を適用して、本学の大学院へ進学しました。台湾の大学にいた頃に学んだ経済学や統計学に加える形で、留学する形で情報も学べることは非常に魅力的でした。
日本は、幼い頃からずっと憧れていた土地でした。日本に着いた直後は不安が大きかったですが、迎えに来てくださった事務職員の方々は優しくて、一から日本での生活を教えてくれました。なかなか日本語が話せない私に対して、ゼミの先生や国際交流センターの方々は丁寧に私の疑問に対応してくれ、分からないことも英語で説明してくれました。こうした出会いのおかげで、学生生活の不安を徐々に乗り越えました。在学期間中の3年間は、多くの方々の温かさとありがたさを感じる日々でした。
(ゼミ合宿での発表や修士論文の研究時の風景)
私は修士論文では、2030年に世界全体からの旅客数が増加することによって台湾国内の各産業がどれだけ波及効果として影響を受けるかを産業連関分析で試算しました。実際に研究を行っていく中で、手に入るデータと現状を合わせて考察しながら、問題をどんどん明らかにしていく、という面白さを強く感じさせられました。特に、毎週のゼミ、半年一回の現場見学、合同ゼミ合宿などでは、仲間や先生と話し合い、お互いの発表を質問したり、解答したりして、知らない知識や考え方に触れて、新たな発想を生みだすことができました。
(以下は、修士論文審査会時の資料です。)
私は台湾に帰国してからは、日系企業に就職する予定です。在学期間に身につけた知識と考え方と言語能力を生かしつつ、台湾のいいところを世界に広めていきたいと考えています。この大学で鍛錬してきた知識や精神力を糧に、様々な困難が存在する世界において、自信を持って、精進していきたいと思っています。
1) 早期履修制度
本学大学院(経済情報学科)に進学を考えている学生のための、大学院科目を早期履修する制度です。通常、修士号を取得するには、学部の4年間に加え、修士2年間、合計6年間の学修が必要になります。当該制度を利用すると、学部4年間に加え、修士課程1年間の合計5年で修士号の学位を取得することが可能になります。